ビジネス時事通信Vol.12…【コオロギの怪】
コオロギの怪
最近、食用のコオロギの開発に国が補助金を出してまで取り組んでいる話を知っていますか?
某通信会社大手も昆虫食事業に参入することになったそうです。
内容は飼育の自動化と効率化のため通信技術などで温度管理や水やりといった飼育を自動化するとのこと。
まさに世界中でコオロギブームといった感じですが、
これ、調べれば調べるほど意味が分かりません。
食用コオロギが注目される点としては、
一つには、安く大量に生産できるということです。
室内での飼育も可、45日で成虫になります。
2つには、味がエビに似て食べやすいということです。
3つには栄養が豊富ということです。
この3つが食用コオロギのメリットです。
ただ、ちょっとネットで調べるとかなり注意しなければならないことがありそうです。
まず中国の漢方ではコオロギは食べてはいけないと古くから伝えられているそうです。
寄生虫も多いのである意味当然と言えば当然なのかもしれません。
さらに一部では健康に良いと言われている「キチン」も体内で消化できない成分みたいなので、
そこまでの健康効果はなさそうです。
本当か嘘かわかりませんが発がん性のある部分も含まれているようです。
そもそも論になるのですが、皆さんはコオロギが食べたかったのでしょうか?
食糧危機が来た時に救世主になると言われているみたいですが、
そこに至るまでにいくらでもやりようがあるような気がします。減反や休耕地政策が積極的に行われていますね。
農業に関わる仕事をしているものとしては補助金を出すところを間違えていると思います。
食糧危機を起こさないことに尽力すべきです。
しかしなんでコオロギ?と思い別の理由があるのではと調べていたところ、
徳島大学がコオロギを利用してmRNA経口ワクチンを作る研究をしていると昨年に徳島新聞が報じていました。
コオロギの中で培養して、錠剤として飲むワクチンを開発中とのことです。
なんかこっちのほうがコオロギを飼育する最もらしい理由だなと個人的には感じました。
徳島大学は世界でもコオロギ研究で有名みたいです。
とはいえコオロギは皆さんの食卓に入ってくることになりそうです。
ヨーロッパではすでに法改正が行われ、コオロギパウダーが一般の食品に添加できるようになりました。
知らず知らずに購入した輸入品にコオロギが入っていることもありそうです。
「サステナブル」と書いてあったらまず入っているのではないでしょうか。
さらに老舗醤油メーカーがコオロギ約428匹を使った醤油を完成させたというニュースも目にしました。
私はコオロギ食べたくないので気を付けたいと思いますが、外食産業に入ってきたら逃げられないかもしれません。
・・・私の感覚がおかしいのでしょうか?