ビジネス時事通信 Vol.5

情報を精査するスキル

皆さんは大人気アニメの名探偵コ〇ンをご存知ですか?
見た目が子供で中身が大人の名探偵が数々の事件を解き明かすという内容で、
私が小学生のころからやっている人気アニメです。

数々の難事件を推理して、犯人を追い詰める姿が印象的で、
必ず最後はトリックを暴いて犯人に辿りついてくれます。

ただし、突っ込みどころも満載で、「本当にそんなトリックができるの?」とか、
「なんでこんなに事件現場にいるの?」とかちょっと考えるとおかしな点はいっぱいあります。
でもアニメの作中ではそこに触れず、
主人公の名探偵が完全な正しい存在、ポジティブな存在
として描かれています。
今回取り上げて考えたいのがここの部分です。

もしかしたらこの名探偵、とんでもないウソをついて、周囲の人を欺いている詐欺師かもしれない・・と、
考えている視聴者はおそらく誰もいないでしょう。
とんでもないトリックもいっぱいあります。事件によく遭遇します。疑わしい客観的な事実はたくさんあります。
でもなぜ誰も疑わないのでしょうか?
繰り返し繰り返し同じようにトリックを暴き、毎週のように事件を解決した実績から、
“この人の発信する情報は信用できる”
と、無意識に刷り込まれ疑わないからです。

情報の信憑性は「発信者の信用」に担保されています。その信用が大きければ大きいほど疑う必要は無くなるわけです。
上記のことから信用できない人の正しい助言より、信用できる人の間違った助言を「正しい」としてしまいます。
これは物事を深く考えない人ほど、その傾向が強く出てきます。
信用は繰り返しの成功体験や、その人の肩書などの社会的地位、噂やその人物との距離感など様々な要素が影響し積みあがっていきます。
裏を返せば信用を築いてしまえば人は騙されるわけです。
名探偵が視聴者を騙したら視聴者全員が騙されてしまうでしょう。

じゃあ騙されないためにはどうしたらよいか?情報には二つの要素があります。
事象」と「発信者の意図(主観)」です。情報は必ず人にくっついています。
誰かが「今日は暑いし、明日も暑くなる」と言ったとします。
ただこれだけの情報ですが、この人物が「暑い」と感想を述べているに過ぎず、実際の気温は何℃なのかわかりません。
本当はあなたの主観では寒いかもしれないわけです。事実は不確かな疑うべき情報です。
でも気象予報士が言ったらあなたは疑うことなくそのまま受け取ってしまうでしょう。
これに気づかないと危険です。ビジネスでもこれを利用していることが多々あります。
無意識に情報の構造を理解して対応している人も世の中にたくさんいますが、
これが出来るのもある意味スキルと言えるでしょう。

ここ最近は情報の渦で正しいも誤りも様々な情報が世の中に出回っています。
一方、さまざまな情報規制が入り、体感では過去最高に情報規制が強まっています。
騙したい人が増えたのでしょうね。
特に「信用がある」とされている人の発信する情報については精査して、
その「意図」を理解することから始めればただしく情報を理解することが出来るかもしれません。